日比谷孟俊『江戸吉原の経営学』
{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/1

日比谷孟俊『江戸吉原の経営学』

残り1点

¥5,940 税込

送料についてはこちら

多様な文化を内包する江戸の遊里・吉原。本書は従来の研究が進められてきた文化的側面を俯瞰しつつ、寺社や関係者子孫に伝わる一次資料、妓楼・遊女の情報を伝える当時の案内書『吉原細見』、遊女絵から読み取れる「紋」などの情報から経営面を実証的に検証。妓楼の経営者たちや経営実態、遊女のマネジメント、経営戦略などを読み解いていく。図版多数掲載! ■目次 はじめに─吉原の経営と文化をみると何がわかるのか 第一部 新しいビジネス・チャンスを求めて 第一章 吉原を席捲する尾張の経営者たち 一 吉原のはじまり 二 尾張出身者に関する沢田の先駆的研究 三 光明寺資料の調査 四 元禄『絵入大画図』との比較 五 尾張出身の妓楼経営者たち 六 岩屋寺香炉の寄進者の検証 七 常滑の東光寺で新たに発見された見番大黒屋の記録 八 尾張出身者が吉原に進出した理由 九 浮世絵にみる吉原の尾張コミュニティ 十 おわりに コラム(1)『嫦娥農色児』 第二章 妓楼の経営実態と営業戦略─和泉屋平左衛門を例として 一 妓楼和泉屋平左衛門のはじまり 二 妓楼和泉屋平左衛門の資本はどこから 三 浮世絵にみる妓楼和泉屋平左衛門の発展 四 和泉屋における遊女の心中事件 五 天保の改革と経営危機 六 妓楼における客寄せ─大黒屋文四郎の場合 七 和泉屋平左衛門と八代目市川団十郎 八 妓楼「鶴和泉屋清蔵」 九 和泉屋清蔵と遊女の文芸活動 十 おわりに コラム(2)「吉原夜景」 第三章 妓楼の危機管理─安政大地震、幕末の混乱 一 安政大地震の被害状況 二 和泉屋における仮宅営業 三 仮宅場所と期間決定の経緯 四 仮宅場所「花川戸」の既得権 五 幕末から維新の混乱 六 芸娼妓解放令と和泉屋の転身 七 おわりに コラム(3)吉原での遊び 第二部 浮世絵から探る妓楼の経営戦略と文化ネットワーク 第四章 妓楼の営業政策 ─『契情道中双?見立よしはら五十三対』の初板と後板の開板年を手がかりに 一 はじめに 二 開板年を解き明かす研究手法の提案 三 「道中双?」の開板時期とその目的 四 「道中双?」の異板について 五 おわりに コラム(4)津藤と山彦文次郎 第五章 妓楼の人事政策─紋から読み解く 一 はじめに 二 「和泉屋平左衛門仮宅之図」における紋の扱い 三 海老屋内「鴨緑」における紋の扱い 四 竹村伊勢の積み物が描かれた他の例 五 後板藍摺における紋の扱い 六 グループとしての同一紋の使用例 七 贔屓客の紋を描く絵 八 文政期遊女絵の特徴 九 おわりに コラム(5)吉原は明るい所か暗い所か 第六章 江戸の音曲ネットワーク・システムを回した男─山彦新次郎 一 祭礼、歌舞伎、吉原俄─相互のかかわりと先行研究 二 吉原俄について 三 歌舞伎と吉原俄との関わり 四 山彦新次郎、文次郎父子と歌舞伎ならびに吉原俄 五 山彦父子と神田明神および山王権現祭礼 六 菅野序遊父子(山彦父子)と一中節 七 おわりに ■著者略歴 1945年生まれ。1971年慶應義塾大学大学院応用化学専攻修士課程修了。工学博士、博士(文学)。日本電気株式会社基礎研究所主席研究員、首都大学東京システムデザイン学部教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授を経て、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究所顧問。実践女子大学研究推進機構研究員。 ■書誌情報 ・発行:笠間書院 ・発行日:2018年 ・単行本 / 362ページ