松沢呉一『闇の女たち―消えゆく日本人街娼の記録』
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松沢呉一『闇の女たち―消えゆく日本人街娼の記録』

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なぜ路上に立ったのか? 日本各地で聞き取った貴重な肉声から、街娼の実像を描き出す。 「お兄さん、お兄さん……」 暗闇から小さな声が染み出す。路上に立ち客を引く。声の主は街娼である。 焼け跡の時代、彼女らは「闇の女」と呼ばれ街に溢れた。だが現在その姿を探すのは難しい。 日本各地で長年に亘りこの商売を続ける者たちから聞き取った貴重な肉声。 なぜ路上に立ったのか? その実像を描き出す。 闇の中で生きる女たち、男たちに光を当てる傑作ノンフィクション。 ■目次 第一部 街娼インタビュー 鶯谷――娘たちを育てるために外に立った 目立った女/ダンナのギャンブルに泣かされて/外国人と高校生/捕まりやすいタイプ/若い子はだいたい太い/変態さん/客引きの取り分/プロ意識 神戸――この仕事しとって、男欲しいかあ? 客を探す目/警察はあそこを触らすねん/二足の草鞋/枕探し/八十代の常連客/十八歳でホステスに/ホスト遊びの豪傑派/懲りない女 上野(一)――私たちの人生はヤクザよりひどいの 男娼の森/千鶴さんと孝子さん/本名を隠してフーテンの始まり/おかしな一家/昼の上野/ホモとは違う/気が行く時/客のことは聞かない/男だとわかると……/イヤな客はイヤ/AV出演/後悔はしない 横須賀――進駐軍がまだいた頃だからね 住宅街の娼家/赤線の頃/“歌い込み"と“バンかけ"/五十年間クモの巣が張ってる/優しいヤクザ 天王寺――食べていくのに精一杯や その視線は……/オシャレが趣味/恐怖の九州旅行/事件を呼ぶ女 京都(一)――嫁はんのおる男には惚れんことや 七十歳の街娼/苦労知らずのお嬢様/それが私の春なのよ/女の人生は悲喜こもごも/初恋のお相手は/この道一筋 京都(二)――どっちみち私はこうなっていたやろけどね 今はスナックのママ/初体験は体育の先生/飛田の男娼/枕専門の男芸者/ヒロポンで一儲け/先生と再会 渋谷――お客を幸せな気分にさせてあげたい 客引きの街/“カラトン"/家族を捨てた/ボッタクリ/中身は美人、お顔は普通/技術じゃなくて運 上野(二)――主人からお客を紹介されて 二十代は珍しい/ダンナ公認/百貨店もショバ/客は六十代から八十代/仲間は六人 広島――男に億は使うとるじゃろ 街娼を仕切る女/若い子が立つ事情/直引きの女/日本全国ソープ行脚/男と別れたら次の土地へ/ヤクザもん/いつかは故郷に 別府――それから私はずっと“雪"です 「五百円おばあちゃん」/ネコ屋で働く/セックスは嫌い/家がない 博多(一)――みんな流れてきた人たちね 暗闇から声が……/橋ができたら終わり/管理売春の元締め/二つの法則/老後は静かに暮らす 博多(二)――人生、涙あり笑いありよ モンローさん/日本最古のゲイバー「花蝶」/将校クラブで初体験/狩り込み/全国のゲイバーを転々と/シンガポールで性転換/華やかな時代/藪の中にゴザを敷いて/ヤクザはノータッチ 札幌――泣き寝入りしてたまるか ホテル街にて/青線の生き残り/強い女たち/初めての客に涙/馴染みを作るには/客と一緒に/最高裁まで闘った/辞める時 第二部 日本街娼史 戦前編 1 街娼とは/2 公娼と私娼/3 乞食淫売/4 ステッキガール/5 浅草の男娼 戦後編 6 RAAと赤線・青線/7 パンパンという言葉/8 パンパンの登場/9 ラクチョウのお時/10 喧嘩とリンチ/11 最大の和パン地帯ノガミ/12 おんながた/13 基地と洋パン/14 洋パンの意識/15 なぜ街に立ったのか/16 街娼の駆逐 ■著者紹介 1958(昭和33)年生れ。早稲田大学法学部卒。フリーライター、古本蒐集家。社会問題、政治、宗教など幅広いジャンルで活躍中。性風俗関連の著作は特に多い。著書に『ぐろぐろ』『エロ街道をゆく―横丁の性科学』『風俗ゼミナール お客様編』『風俗ゼミナール 女の子編』『エロスの原風景―江戸時代〜昭和50年代後半のエロ出版史』などがある。 ■書誌情報 ・発行:新潮社 ・発行日:2016年 ・文庫 / 592ページ