西まさる 『吉原はこうしてつくられた』
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西まさる 『吉原はこうしてつくられた』

¥1,620 税込

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誰も書かなかった、誰も書けなかった吉原の真実。江戸の常識を覆す新説。    江戸文化の粋を極めた吉原が、どうつくられ栄華を極めたのか。  なぜ新吉原は、江戸の中心地から離れた一面の湿地帯であった悪所・浅草につくられたのか。  カギを握る人物は徳川家康とその旗本、尾張屋(松本)清十郎、豪商で知られた河村瑞賢など、江戸から遠く離れた尾張の男衆の活躍が欠かせなかった。  そして吉原を支えた彼らの傍らには、いつも「陰陽師」の存在があった。  吉原を語る時に欠かせない遊女の悲話、花魁道中、見返り柳、おはぐろどぶ、五十間道、稲荷社の謎にも迫る。  主な構成は「吉原遊廓の謎」「吉原へ進出した男たちの郷」「元吉原閉鎖の本当の理由」「吉原遊廓移転計画」「新吉原はこうして造成された!?」など。  はんだ郷土史研究会代表幹事を務め、知多半島周辺をフィールドワークとする筆者が、その長年の膨大な取材実績から得た資料や証言から新説をまとめた、話題必至の一書。 ■目次 ・吉原遊廓の謎  尾張国知多衆が進出した謎  新吉原遊廓の開設について ・吉原へ進出した男たちの郷 ・知多半島、須佐村  内海の海に、大網を下ろしたり  陰陽師と修験者の村  壁と吉原すさで待つ ♪須佐のみなとは金だらけ、金だらけ  古謡にみえた豪奢な港町 ・松本清十郎という男  江戸のスター尾張屋清十郎  尾張屋の庭の道祖神  吉原に井戸を掘ったのも清十郎  西鶴が書いた ・故郷、須佐村の松本清十郎  清十郎が寄進した念仏堂がこれ ・千賀志摩守。そして徳川家康  遊廓開設は幕府主導の公共事業  知多半島は尾張藩ではなく特別な地域  知多郡と木會は幕府直轄領  家康と千賀の特別な関係 ・知多半島は家康の故郷である  知多半島は母の故郷  母と子の涙の対面と桶狭間の戦い  篠島の和尚と家康。可睡斎秘話  本能寺の変、伊賀越えの数日後  関ケ原の直前も家康は篠島にいた ・元吉原遊廓の誕生  元吉原には尾張出身者はみえない ・庄司甚内が元吉原の開祖だとして  疑いながら引用する『洞房語園』 ・元吉原閉鎖の本当の理由  江戸の町の誕生 ・江戸幕府転覆計画。浪人の叛乱  由比正雪の乱  連続する叛乱未遂事件  幡随院長兵衛事件も ・吉原遊廓移転計画  『悪所』一掃作戦  新吉原は浅草田圃に  吉原移転に幕府が示した条件  傾城屋は町方組織から排除、追放 ・明暦の大火。非人と非人頭・車善七  明暦の大火、十万人の焼死体  非人とされる人とその役目  非人頭・車善七  浪人が辻芸人に。「乞胸」  屍体の埋葬が終われば瓦礫の片づけ  大火の原因も非人のせいに。振袖火事  元吉原も焼けた  吉原建設も工事も従事したのは非人たち ・新吉原の建設まで  移転を急ぐ幕府、困惑の吉原の人たち  江戸三奉行が揃い踏みの視察 ・陰陽師と吉原遊廓  普請の先頭には常に陰陽師がいた  陰陽師宗家のネットワーク  知多半島の黒鍬衆  陰陽師について ・新吉原はこうして造成された⁉  遊廓街だけ一段高く盛り土された 「おはぐろどぶ」 ・五十間道も見返り柳も陰陽師の呪法  五十間道が曲がった理由  花魁道中の花魁の歩行も陰陽道から  ありんす言葉の源流はどこだ  新吉原の町に残る陰陽道の形跡 ・善七と非人小屋  車善七ら非人たちの尽力と褒美  車善七は渥美半島の人 ・遊女について思うがままに  遊女発祥の地  吉原ができた頃の身売り事情  身売りの値段、娘の値段  遊女の一生  川柳に思う吉原  偶然に発見!花魁・代々山の扇面 ・河村瑞賢も新吉原をつくった男の一人  揚屋の開店資金は誰が出したのか  無名な初老の車引き  四十歳まではただの土工、車夫がいきなり大富豪に  四十歳までの瑞賢と精霊流しの野菜  瑞賢、いきなり出世の不思議  「乞食(非人の別称である)に払って仕事させる」。  「材木を買いに木曾福島に走った」。  瑞賢を使ったのは誰だ  遊廓開設資金の裏技 ・新吉原可開基。揚屋町誕生  わずか四ヶ月で完成した遊廓街  武家組織を守るために揚屋町をつくった  傾城屋を賤民階級に落としたわけ  元吉原の揚屋  吉原遊廓の遊興のシステム  大名貸の両替商・石黒五兵衛  元吉原の名主クラスが追放されたわけ ・元吉原の名主たちは豊臣の残党だった  元吉原公許は浪人の叛乱防止の政策  甚内は稲生家の家臣。つまり千賀の配下 ・新吉原の揚屋4の殆どは南知多衆  揚屋十八軒のうち十三軒は南知多衆  出身地の確認、過去帳など  吉原検番創設の大黒柱庄六も知多の人か ・吉原から郷里へ贈られた品々  文化財級の寄進物 ・揚屋の終わり、清十郎の撤退  吉原遊廓が変わっていった  清十郎の廃業 ・補考・知多半島の陰陽師とその仕事  秀吉に追放された陰陽師  知多半島の陰陽師  陰陽師の復権と江戸建設  尾張・知多郡の陰陽師  尾張万歳と黒鍬衆 ■書誌情報 ・著者:西まさる ・発行:新葉館出版 ・発行日:平成30年5月23日 ・四六版 / 330ページ / モノクロ