戦後雑誌史
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戦後雑誌史

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戦後の出版史を俯瞰する大著。戦後創刊された代表的な雑誌群、昭和20年代から60年代までのベストセラー作品などを、版元や編集者といった「裏舞台」から見る。 ■編者〈小野光雄氏〉はしがき(抜粋)  塩澤は最も精力的に戦後出版史を書き続けてきた著者であり、その著作は三十冊を超えている。彼の著作群を素材にして、戦後出版史を眺望する一冊が編めるのではないかと思った。(中略)  当初はコンパクトな本を想定していたのだが、読み物として面白く読めることも編集方針としたので、捨てるには惜しいエピソードも多く、予想外の五百に迫る本になってしまった。  しかし本書に目を通して頂ければおわかりのように、すべてが具体的に語られた戦後出版史で、雑誌や書籍とともに出版社、編集者、作家も登場し、塩澤の視点から見られた戦後出版に関する長編ドラマのように仕上がっていることを付け加えておくべきだろう。 ■著者 塩澤実信(しおざわ みのぶ)氏略歴 昭和5年、長野県生まれ。戦後娯楽史『ロマンス』から出版人のキャリアをスタートさせ、当時、倶楽部雑誌を十数誌発行していた双葉社に転職。編集長としてそれらの倶楽部雑誌を統括した。のち同社発行『週刊大衆』の編集長を務める。出版業界・出版史に関する著作が多い。 ■目次 第I章 戦後出版史の始まりと塩澤実信の軌跡 ・ロマンス社と婦人世界社時代 ・双葉社時代 第II章 創刊雑誌と編集者たち ・『新生』と青山虎之助 ・『真相』と佐和慶太郎 ・『平凡』と岩堀喜之助、清水達夫 ・『世界』と吉野源三郎 ・『暮しの手帖』と花森安治、大橋鎮子 ・『ベースボール・マガジン』と池田恒雄 ・『群像』と大久保房男 ・『展望』と臼井吉見 ・『週刊朝日』と扇谷正造 ・『婦人生活』と原田常治 ・『婦人画報』と熊井戸立雄 ・『主婦と生活』と大島秀一、清原美彌子 ・『明星』『週刊明星』と本郷保雄 ・『女性自身』と黒崎勇 ・『週刊新潮』と斎藤十一、野平健一 ・『少年マガジン』と内田勝 ・『文藝』と坂本一亀 ・『家庭画報』と大嶋祥子 ・『婦人公論』と三枝佐枝子 ・『ミセス』と今井田勲 ・『朝日ジャーナル』と田中慎次郎 ・『太陽』と下中邦彦、谷川健一 ・『Energy』と高田宏 ・『PLAYBOY』と岡田朴 ・『海』と嶋中鵬二、近藤信行 ・『週刊ポスト』と荒木博 ・『ユリイカ』と清水康雄 ・『ぴあ』と矢内廣 ・『プレジデント』と本多光夫(諸井薫) ・『少年ジャンプ』と長野規、後藤広喜 ・『GORO』と林四郎、関根進 ・『壮快』と牧野武朗 ・『アングル』と真尾栄 ・『BIG tomorrow』と小沢和一、西村真 ・『マリ・クレール』と安原顯 ・『サライ』と中村滋 ・『噂の真相』と岡留安則 ・『FOCUS』と後藤章夫 ・『週刊宝石』と森元順司 ・『オレンジページ』と馬場禎子 ・『週刊プレイボーイ』と島地勝彦 ・『non・no』と若菜正 ・『グラフィック・ナンバー』と岡崎満義 ・『ポパイ』と木滑良久 ・『ダカーポ』と甘糟章 第III章 作家と運命の一冊 ・阿佐田哲也と『麻雀放浪記』 ・川上宗薫と『流行作家』 ・梶山季之と『黒の試走車』 ・山田風太郎と『くノ一忍法帖』 ・宇野鴻一郎と『遊びざかり』 ・大藪春彦と『野獣死すべし』 ・森村誠一と『人間の証明』 ・松本清張と『昭和史発掘』 ・笹沢左保と『木枯し紋次郎』 ・梶原一騎と『巨人の星』 ・司馬遼太郎と『竜馬がゆく』 第IV章 出版社とベストセラー ・早川書房と『そして誰もいなくなった』 ・三一書房と『人間の條件』 ・光文社と『点と線』 ・角川書店と『八つ墓村』 ・秋田書店と『ドカベン』 第V章 戦後昭和のベストセラー ・昭和二十年代  『日米會話手帳』  森正蔵『旋風二十年』  尾崎秀実『愛情はふる星のごとく』  太宰治『斜陽』  永井隆『この子を残して』  『きけ わだつみのこえ』  波多野勤子『少年期』  マーク・ゲイン『ニッポン日記』  アンネ・フランク『光ほのかに—アンネの日記』  伊藤整『女性に関する十二章』 ・昭和三十年代  佐藤弘人『はだか隨筆』  石原慎太郎『太陽の季節』  深沢七郎『楢山節考』  安本末子『にあんちゃん』  謝国権『性生活の知恵』  岩田一男『英語に強くなる本』  山岡荘八『徳川家康』  占部都美『危ない会社』  大島みち子・河野實『愛と死をみつめて』 ・昭和四十年代  大松博文『おれについてこい!』  三浦綾子『氷点』  多湖輝『頭の体操』・・・  北杜夫『どくとるマンボウ青春記』  海音寺潮五郎『天と地と』  曽野綾子『誰のために愛するか』  イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』  有吉佐和子『恍惚の人』  小松左京『日本沈没』  リチャード・バック『かもめのジョナサン』 ・昭和五十年代  有吉佐和子『複合汚染』  村上龍『限りなく透明に近いブルー』  アレックス・ヘイリー『ルーツ』  ジョン・K・ガルブレイス『不確実性の時代』  和泉宗章『算命占星学入門』  山口百恵『蒼い時』  黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』  江本孟紀『プロ野球を倍楽しく見る方法』  穂積隆信『積木くずし』  渡辺淳一『愛のごとく』 ・昭和六十年代  アイアコッカ『アイアコッカ—わが闘魂の経営』  赤川次郎"赤川本"  俵万智『サラダ記念日』  村上春樹『ノルウェイの森』 第VI章 雑誌記者 池島信平 ・菊池寛の『文藝春秋』 ・昭和二十一年の「文藝春秋」の解散 ・『文藝春秋』復刊第一号 ・「文春」上昇気流にのる ・創刊から五百号に達す ・現場を離れた寂しさ ・理想的な編集者 ・三代目社長に推される ・五十周年の栄光 ・運命の日は突然に 第VII章 筑摩書房 吉田晁 ・"出版県"の信州 ・臼井吉見と運命相互体 ・不退転の決意で出版へ ・処女出版の三冊 ・太宰治と運命の出会い ・空襲下、生命を賭けて ・『展望』で戦後を拡く ・深酒と乱酔の日々 ・劇的ホーマー『現代日本文学全集』 ・『太陽』五号で没す ・労使関係の先鋭化 ・社長を社員に禅譲 ・晴遊雨睡の望み ■書誌情報 ・著者:塩澤実信 ・編者:小野光雄 ・発行:論創社 ・発行日:平成22年 ・A5 / 上製 / 462ページ / 本文モノクロ