マイク・モラスキー編『街娼』
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マイク・モラスキー編『街娼』

¥1,836 税込

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日本の戦後史に造詣の深いマイク・モラスキー氏が編んだアンソロジー集。 〜本書「はじめに」より引用〜  本書では終戦直後から現れた街娼─当時、「パンパン」と呼ばれていた女性たち─をめぐる小説が中心になっている。(中略)当時、多くの女性がまだモンペや地味な和服を着ていたなかで、パンパンたちは原色のドレスを身に纏い、ラッキーストライクを吹かし、ハイヒールで街を闊歩していた。そうして堂々と占領軍に声をかける彼女たちはたくましく、いち早く新しい世の中に順応しているようにも映っただろう。闇市が戦後という新時代を代表する風景だとすると、パンパンは戦後最初の〈新人類〉といってよい。  本巻に収録される作品群は1946年から1991年まで──換言すれば、敗戦の翌年から平成時代の初めまで──に発表されている。また、女性作家と男性作家の小説を4編ずつ選んだので、パンパンをめぐる男女作家のそれぞれの作品の描き方の違いを比較考察する好材料にもなっていると思う。さらに日本本土と沖縄の占領下の生活の違いを垣間見ることもできるだろう。  いうまでもなく、小説として読み応えのある作品を選抜するように努めた。それと同時に、戦後社会のう裏面史に光を当てながら〈売春〉という複雑な問題を根源的に考え直すきっかけになる作品を選んだつもりである。 (漢数字をアラビア数字に変換) 〜出版社よりコメント〜 『シリーズ紙礫1闇市』に続く、第2弾のテーマは「パンパン」。 終戦直後からあらわれた、街娼をテーマにした小説集になりました。 戦争に負けるということが、その国の女性達にどのような変化を強いるのか、そしてそのなかで、女性達は文字通り「身体ひとつ」でどうやって生きてきたのか、これらの作品を通して、感じて頂きたいと思います。  また、本巻は男性作家と女性作家が半々になるように構成されています。戦後文学や戦後史はもちろん、女性文学やフェミニズムに関心のある読者にも興味を持っていただけるものと思います。  マイク・モラスキーさんの解説は、『闇市』に負けず劣らず濃厚で、もはや「解説」というよりも、本巻の10作品目の「パンパン文学論」となっています。 ■目次 石川淳『黄金伝説』 広池秋子『オンリー達』 平林たい子『北海道千歳の女』 芝木好子『蝶になるまで』 大江健三郎『人間の羊』 色川武大『星の流れに』 吉田スエ子『来間良心中』 長堂栄吉『ランタナの花の咲く頃に』 カバー装画・堂昌一

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